IMDSは International Material Data System の略で、自動車業界で使われている材料データシステムです。部品の材料構成をオンライン上のシステムに登録し、上位の取引先へ送って承認を受ける形で情報が伝わります。ファイルを手元で作って添付するchemSHERPAとは、この点が大きく違います。
申告する物質の判断基準としては、自動車業界のリストであるGADSLが参照されます。国内ではJAMA・JAPIA統一データシートが併用される場面もあります。
chemSHERPAとの違い
| 観点 | IMDS | chemSHERPA |
|---|---|---|
| 主な業界 | 自動車 | 電機・電子ほか |
| 受け渡し | オンラインシステム上で登録・送信 | ファイル(.shai / .shci)を授受 |
| 参照する物質リスト | GADSL | 管理対象物質リスト(LR01〜LR08+IC01〜IC02) |
| 承認の流れ | 上位の取引先が受理または却下 | 受領側が内容を確認 |
どこで出てくるか
自動車部品を納めている場合、取引先から登録を求められます。自社が電機向けと自動車向けの両方に出しているなら、同じ部品についてchemSHERPAとIMDSの両方を作ることになります。二重の作業に見えますが、元になる成分情報は同じです。
実務上の注意
一つ目は、両方を求められる場合に情報の源を一つにしておくことです。別々に作ると、同じ部品で数値が食い違い、後から突き合わせるはめになります。台帳の作り方は無料でできる範囲の管理台帳の作り方にあります。
二つ目は、却下されたときの手戻りです。上位の取引先が却下すると、その下の階層まで差し戻しが波及します。登録前に材料の質量合計と均質材料の切り方を確認してください。
未確認
IMDSの運営主体、利用料金、登録企業数、システムの版数については、本サイトでは一次情報の確認が済んでいません。取引先から指定された手順書を優先してください。
chemSHERPAのデータをIMDSにそのまま流用できますか
様式が異なるため、ファイルをそのまま取り込む運用は前提になっていません。共通して使えるのは、材料構成と物質の含有量という元データです。まず自社側で1つの構成表を持ち、そこから両方を作る形が現実的です。
自動車部品を出していますが、chemSHERPAも必要ですか
取引先が求めるものによります。同じ部品を電機向けにも出しているなら両方が必要になります。どちらを出すかは依頼元に確認してください。判定の考え方はchemSHERPA-AI と CI、どちらを出すのかにあります。