chemSHERPA(ケムシェルパ)は、製品に含まれる化学物質の情報を、部品メーカーから完成品メーカーへ共通の様式で受け渡すための仕組みです。専用の無償ツールに入力し、決められた拡張子のファイルとして提出します。2016年4月に運用が始まりました。
運営はCMPコンソーシアム(Chemical and Circular Management Platform)です。前身のアーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)は2025年10月29日に統合・改組され、公式サイトも chemsherpa.net から cmp-consortium.com へ移りました。古い資料やブックマークは旧名称のままのことがあります。移行で何が変わったかはJAMPはどこへ行ったにあります。
2種類ある
| 種別 | 対象 | 伝える情報 | 拡張子 |
|---|---|---|---|
| chemSHERPA-AI | 成形品(部品・完成品) | 成分情報+遵法判断情報 | .shai |
| chemSHERPA-CI | 化学品(塗料・インク・樹脂・はんだ等) | 成分情報のみ | .shci |
自社が出すのがどちらかで、入力する項目も提出するファイルも変わります。判定の手順はchemSHERPA-AI と CI、どちらを出すのかにあります。
どこで出てくるか
登場するのはほぼ調査依頼の場面です。取引先から品番を指定され、期日つきで .shai ファイルの提出を求められます。自社が組立をしているなら、同じ依頼を自社の仕入先へ出して回答を集めることになります。受け取ったファイルはツールで読み込み、自社の構成に組み上げて出力します。
実務上の注意
種別の取り違えが一つ目です。塗料やはんだを扱っているのにAIで出す、逆に部品をCIで出す、という誤りは差戻しの定番です。
二つ目は版数です。ツールはV2R1.03.0(日本語版・中国語版は2026年4月24日公開)、管理対象物質リストはVer.2.13.00が最新です。旧版のツールで作ったファイルは受け取り側で警告が出ることがあります。提出前にツールの版数と物質リストの版数を両方確認してください。リストの中身は管理対象物質リストはどこを見ればいいのかにあります。
chemSHERPAをくださいと言われました。何を送ればいいですか
まず対象品番と期限と、AIとCIのどちらかを依頼元に確認してください。部品や完成品なら .shai、塗料やインクなどの化学品なら .shci です。ツールは無償で入手できます。初日の手順は取引先からchemSHERPAを求められた初日にやることにあります。
有料ですか
データ作成支援ツールの入手と使用に費用はかかりません。費用が発生するのは、分析を外注する場合と作成を代行に出す場合です。